ボストンリーガル
★★★★ 敏腕弁護士アラン・ショア(ジェームズ・スペイダー)と、デニー・クレイン(ウィリアム・シャトナー)を中心とした人間ドラマ。有能な弁護士でありながら、先々でトラブルを巻き起こすアラン。ボストンでは伝説的な人物ながら、現在はトラブルメーカーで事務所の頭痛のタネ。弁護能力は衰えていないが、非常識な行動が多すぎる上、決めセリフは「デニー・クレイン」という超変わり者のデニー。バラエティ豊かな案件と、個性豊かな弁護士たちの人間ドラマをブラック・ユーモアたっぷりに描きながら、同時にアメリカの抱える問題を浮き彫りにする社会派ドラマとしての側面もきっちりと描き出すことに成功している。同僚弁護士たちはもちろん、一見常識的に見える判事や検事にも、強烈なキャラクター達が登場する本。シーズンを重ねるごとにそのインパクトが弱まるどころか、勢いを増していくから目が離せない。毎回ラストで、酒と葉巻を楽しみながら語らい合う場面は、ドラマの名物シーンに。
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